きみは誤解している (小学館文庫 さ 4-3)

著者 :
  • 小学館 (2012年3月6日発売)
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本棚登録 : 86
感想 : 11

佐藤正午の本を読むと、次に読むどんな本も「やや読みにくいな」となってしうまうことが多々ある。そのくらい佐藤正午の文章は滑らかで、やさしくて、美しくて、且つウィットに富んでいる。

この本は、多くの人が言ってるように「付録」がたまらない。物語をでっちあげるという仕事が小説家なら、佐藤正午は最強の小説家だ!と思うほど。

短篇ひとつひとつは、ギャンブラーたちの、どうしようもない弱さやだらしなさ、とことんなダメさを綴ったあれこれなんだけど、みんな、ただただ愛おしくなってしまう。そう、まんまと、でっちあげられた、小説のマジックにかかってしまうのだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年6月4日
読了日 : 2013年6月4日
本棚登録日 : 2013年6月2日

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