佐藤正午の本を読むと、次に読むどんな本も「やや読みにくいな」となってしうまうことが多々ある。そのくらい佐藤正午の文章は滑らかで、やさしくて、美しくて、且つウィットに富んでいる。
この本は、多くの人が言ってるように「付録」がたまらない。物語をでっちあげるという仕事が小説家なら、佐藤正午は最強の小説家だ!と思うほど。
短篇ひとつひとつは、ギャンブラーたちの、どうしようもない弱さやだらしなさ、とことんなダメさを綴ったあれこれなんだけど、みんな、ただただ愛おしくなってしまう。そう、まんまと、でっちあげられた、小説のマジックにかかってしまうのだ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年6月4日
- 読了日 : 2013年6月4日
- 本棚登録日 : 2013年6月2日
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