コルタサルはいつか「石蹴り遊び」を読みたいと思っている作家なのだが、長編にはなかなか食指が動かず、まずは短編集から。
『奪われた家』だけバベルの図書館ラテンアメリカ編で既読だったが、その他の作品もラテンアメリカ文学の雰囲気をたっぷりと湛えた秀作揃いで、マジックリアリズムと称される雰囲気に加えて、独特なスリラーがある。中でも「キルケ」の恐しさは群を抜く。『パリへ発った婦人宛の手紙』もラストが衝撃的で秀逸。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2020年10月18日
- 読了日 : 2020年10月18日
- 本棚登録日 : 2020年10月18日
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