米原万里が、建築史といいながら、建築の祖と言われるピラミッドが登場するのはもう残りページも少なくなってからという特徴にバカウケしていた一冊。たまたま Amazon でセールになっていたので購入して読んでみた。
上述の通り、本の 80% は古代史の話で埋め尽くされており、ピラミッド登場以降の建築史も「二歩目」「三歩目」などと丸められて各々 1〜2ページで通り過ぎ、バウハウス(六歩目)のインターナショナル・スタイルでようやくまともな議論を展開するくらい。大半を占める古代史パートも、「〜だったに違いない」と妙な想像を膨らましながら、古代人の考えていたことを見てきたかのように語っているだけで、ほとんどトンデモ本の世界。米原万里のあの書評は、彼女一流の sarcasm だったのか…。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
アート・建築・デザイン
- 感想投稿日 : 2015年7月12日
- 読了日 : 2015年7月12日
- 本棚登録日 : 2015年7月12日
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