人類と建築の歴史 (ちくまプリマー新書)

著者 :
  • 筑摩書房 (2005年5月10日発売)
3.56
  • (2)
  • (3)
  • (2)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 39
感想 : 3
2

米原万里が、建築史といいながら、建築の祖と言われるピラミッドが登場するのはもう残りページも少なくなってからという特徴にバカウケしていた一冊。たまたま Amazon でセールになっていたので購入して読んでみた。

上述の通り、本の 80% は古代史の話で埋め尽くされており、ピラミッド登場以降の建築史も「二歩目」「三歩目」などと丸められて各々 1〜2ページで通り過ぎ、バウハウス(六歩目)のインターナショナル・スタイルでようやくまともな議論を展開するくらい。大半を占める古代史パートも、「〜だったに違いない」と妙な想像を膨らましながら、古代人の考えていたことを見てきたかのように語っているだけで、ほとんどトンデモ本の世界。米原万里のあの書評は、彼女一流の sarcasm だったのか…。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: アート・建築・デザイン
感想投稿日 : 2015年7月12日
読了日 : 2015年7月12日
本棚登録日 : 2015年7月12日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする