コンビニ人間 (文春e-book)

著者 :
  • 文藝春秋 (2016年7月27日発売)
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本棚登録 : 523
感想 : 70
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2016年上期の芥川賞受賞作。受賞時はかなり話題になったので、いつか読みたいと思っていたのが、Kindleの文春フェアで半額になっていたのを見つけて購入、読了。これは評判通りの傑作だ。

コンビニという生物の細胞として生きるアスペルガー的な主人公が駆使する語彙が何よりも魅力的で、細部の描き込みも丁寧。同じく細胞の一つと信じていた店長やバイト仲間の人間的な面や、同族とも思えた白羽の社会的体裁に対する要求に戸惑いつつ、一風変わった「自我」を再発見するまでのプロセスは、逆説的に読者を不安にさせる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2017年4月30日
読了日 : 2017年4月30日
本棚登録日 : 2017年4月30日

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