The Brief and Frightening Reign of Phil

著者 :
  • Riverhead Books (2005年9月6日発売)
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感想 : 1
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 日本語題は『短くて恐ろしいフィルの時代』。
 2012年2月放送の「週刊ブックレビュー」で紹介されていて、面白そうなので原書で読んでみた。
 ストーリーが本当に奇想天外で、意味分からなくて、「え?」って感じに何回もなる。SFで専制君主、超国家主義を描く感じが、最近読んだジョージ・オーウェルの『1984』と似ていた。また、フィルが"To be unable to distinguish a jail from a Peace-Encouraging Enclosure..." (p.102) と言うあたりは、最近読んだ『The No-no Boys』の、第二次大戦中の日系アメリカ人に起こったことと似ているように感じた。フィルの周りにいる外ホーナー人の愚直さが面白おかしく描かれていたり、(フィルのお父さんがピクニックでふざけて石ころを内ホーナー国に向かって投げ込んでいると、)"when one of the Inner Honerites, apparently unable to grasp the difficult concept of lighthearted playful joshing, claimed..." (p.105) という書き方など、面白いと思った。(12/03/26)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年3月26日
読了日 : 2012年3月26日
本棚登録日 : 2012年3月26日

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