許せないのは誰
これは実話を元にしたフィクション。
被害者や犯人の話を記者が聞き出し、実際にあった事件を追体験するという構図は「罪の声」と似ている。
同白石監督の「孤狼の血」のような、やり方も描写も汚い映像が続く所にむしろ独自の味さえ感じる。
違法に土地を転がすブローカーと半グレ男が手を組み、何人もの人を殺して金を得てきた。
その事実が明るみになった時、命を換金してきた人間が次々と捕まり、立証できる事件の罪の重さだけを背負わせることになる。
取材の中で余罪を知っている記者としては納得がいかないだろう。
「老人たちは油田だよ」という犯人の言葉、
ある人物の「介護中殴ることに罪悪感を覚えなくなった」という言葉が一つの場所で交わされた時にこのような事件が起きるのだなと。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
映画
- 感想投稿日 : 2020年11月21日
- 読了日 : 2020年11月21日
- 本棚登録日 : 2020年11月21日
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