私が就活していた頃はmixi全盛期で、今ほどTwitterやFacebookは一般的でなかったように思う。関関同立、バブル期には企業の方が学生に媚びていたようだが、早稲田や慶應ほどブランド力がある訳ではなく、大規模サークルなどにも属していない身分ではOG訪問も気安くはなく、それなりに苦労した。
何かに打ち込んできたと胸を張って言えるような経験もなく、両親の庇護のもと、ゆるゆると育ってきたことばかりが痛感され、正解の見えない就活に日々気持ちが磨耗していった。
何度か転職活動も経験しているが、あの頃の就活ほど辛くはなかった。思うに就活の辛さは、同じ地点で肩を並べていた友人たちから取り残される焦りと、社会に受け入れられないかもしれないという不安が多くを占める。ひとつ内定をもらって初めて冷静になれた記憶もある。
人間の自己顕示欲は様々で、実際以上にリア充ぶってしまう人もいれば、かまってちゃんやだめっこアピールや「他人とは違う」自分に酔う人もいる訳で。Twitterには如実にそれが現れてしまうのかな。
理香や隆良、拓人をイタいと感じながら、自分の中にも彼らと似た部分があるイタさ。
ところで医学生には所謂「就活」にあたる、マッチングという制度があるのだが、2~10(10はかなり多いレベル)の病院から研修先が決定する。大学3年から50社以上、就職氷河期であれば100社以上もエントリーし、内定を得るまで模索する一般学生に比べたらなんとも効率的。
- #朝井リョウ
- #就活
- #ルームシェア
- #仕事
- #ツイッター
- #群像劇
- #SNS
- #ネット
- #バンド
- #劇団
- #マスコミ
- #広告
- #コンプレックス
- #コミュニケーション
- #人脈
- #うつ
- #孤独
- #友情
- #恋愛
- #JD
- #大学生
- #就職
- #直木賞
- #自意識
- #嫉妬
- #焦り
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
イタい。
- 感想投稿日 : 2014年9月5日
- 読了日 : 2014年9月5日
- 本棚登録日 : 2014年8月13日
みんなの感想をみる