窯変 源氏物語〈1〉 (中公文庫)

著者 :
  • 中央公論新社 (1995年11月18日発売)
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本棚登録 : 308
感想 : 40
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気障でいけすかない源氏。ほぼ中二病です。橋本源氏は源氏の一人語りでお話が進行しますが、文末全てに「フッ、参っちゃうよなァー!」を付け足して読むのがお約束。

危うさを感じさせる程の美貌、全ての才に秀で、帝の子でありながら愛ゆえに臣下に降された境遇。潔癖だった思春期には、最低野郎としか思えなかった光の君ですが、今読むとなかなかに痛くて宜しい。

なにより、当時の「通い婚」文化が案外魅力的に思えてくるから不思議。
この巻には桐壺、帚木、空蝉、夕顔が収録されております。源氏出生から17歳まで。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 悪い男。
感想投稿日 : 2013年5月18日
読了日 : 2012年6月12日
本棚登録日 : 2012年6月12日

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コメント 2件

decoさんのコメント
2013/05/18

あっ「源氏物語」にハマっていた時にコレ読みました。
「源氏物語」は今日でも いとをかし

hetarebooksさんのコメント
2013/05/18

desicoさん

コメントありがとうございます♥源氏、一度はハマりますよね。まさに、もののあはれの文学☆私のオススメは田辺聖子さんの「絵草紙 源氏物語」「源氏たまゆら」です。かなりダイジェスト版なのでさらりと読めてしまいますが、岡田嘉夫さんの挿絵も物語を盛り上げてくれます。よかったら一度どうぞ〜♪

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