名もなき毒

著者 :
  • 幻冬舎 (2006年8月1日発売)
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感想 : 694
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「ペテロの葬列」を観ていて、前作を振り返りたくなった。たぶん再読。「誰か」→「名もなき毒」→「ペテロの葬列」で、今多コンチェルン娘婿 杉村三郎シリーズなんだね。

宮部さんの作品は図書館でも人気があり過ぎて、読むまでにタイムラグが生じてしまい、未読と既読が把握しきれずに混乱しがち。
人が死んだり、後味の悪いミステリはあまり所有したくないから買わないんだよね。

紙パック飲料に青酸カリが注入され、連続無差別殺人事件が起こり、古屋老人が死亡。謎を追う孫娘の美知香。

編纂室アルバイトの原田いずみは酷いトラブルメーカーで、杉村は彼女を解雇したことで恨みを買ってしまう。

青酸カリという毒、土壌汚染という毒。嘘や誹謗中傷という毒、悪意という毒。人間だけが持つ毒の手に負えなさ。伝染する悪。

あぁ、こういうお話だったな。「誰か」も完全に忘却の彼方なので、図書館にあれば読みたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 悪い女。
感想投稿日 : 2014年9月4日
読了日 : 2013年8月19日
本棚登録日 : 2014年9月4日

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