蜩ノ記

著者 :
  • 祥伝社 (2011年10月26日発売)
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些細なきっかけから城内で刃傷沙汰を引き起こしてしまった庄三郎。命を救ってやる代わりに、と命じられたのは三年後に切腹が迫っている戸田秋谷の見張りだった…

村人から厚い信頼を寄せられる郡奉行であり、また妻子に恵まれながら、女のために事を起こし、限られた命を生きる戸田。彼の人柄に触れるうち庄三郎はかの事件に疑問を抱き…藩主の家譜編纂という戸田の仕事を手伝いながらその真相に近づいていく…

武士としての戸田の生き方も潔いが、その子の郁太郎、またその友 源吉の人格が素晴らしい。

源吉のエピソードはきっと「ベロ出しチョンマ」から来てますね。10歳の子供とは思えない立派さ。斎藤隆介さんの絵本でも悲しかったけど…

マリモさんが書かれていたように、私も「鯛ノ記」と覚えていました…(笑)蜩と付けた意味が分かれば、これほどぴたりと合うタイトルはないです。

来年公開の映画も楽しみです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 素敵男子。
感想投稿日 : 2013年7月22日
読了日 : 2013年7月21日
本棚登録日 : 2013年7月19日

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コメント 2件

マリモさんのコメント
2013/07/24

こんにちは♪
あはは、タイノキ仲間がいてうれしいです(笑)
意味も読みもわかった現在でも、ぱっと浮かぶ題名はタイノキだったり。
来年映画公開なんですね!結末知っていてなお、助かってほしいと願ってしまいそうです。

hetarebooksさんのコメント
2013/07/29

マリモさん

ありがとうございます♪ひぐらし、ってなかなか漢字で目にする機会ないですもんね(笑)
そうそう、主演は岡田准一さんらしいですよ。戸田さんはどなたが演じるのかな?

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