文芸希望で出版社に入った空也が任されたのは「ザ・拳」というボクシング雑誌だった・・・。運動音痴で学生時代の体育の成績は万年1か2、ボクシングはおろかスポーツ全般に興味なしの空也。渋々ジムに入会するも渾身のパンチは「猫パンチ」、くさい・うるさい・息苦しい空間に心が折れそうになる空也だったが・・・
花形ボクサーで悪役を気取るタイガー立花、童顔の坂本・中神コンビ・・・鉄槌ジムの面々と親しくなる毎に、立花の試合が持つ華に、ボクシングという訳も分からないスポーツにのめり込む人々の情熱に、、、気づけば空也も引き込まれていく。
500頁弱、ずしりとした重みに角田さんのボクシングに向ける思い入れの強さを感じました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
衝動。
- 感想投稿日 : 2014年6月20日
- 読了日 : 2014年6月20日
- 本棚登録日 : 2014年6月9日
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