チャイルド44 森に消えた子供たち [DVD]

出演 : トム・ハーディ  ゲイリー・オールドマン  ナオミ・ラパス  ヴァンサン・カッセル 
  • ギャガ
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感想 : 22
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チャイルド44
冒頭のソ連旗を掲げようとする兵隊は「特捜部Qのファレスファレス」ですね。それに「キリングのヨエルキナマン」も出てるんだね。まぁそれぞれに当時は売り出し中でしたもんね。原作は既読です。前半は重苦しくて面白くなかったけど、中盤から後半へは加速度的に面白くなって行った思い出がありますね。
さすが50年代のロシア車は観たことも無い面白い形をしてるなぁ(笑)
今でこそ共産主義、社会主義が如何に人を殺して来たか記録が残っているが、この当時は政策の不備や不作を恐怖で国民を縛り上げて誤魔化してた時代だから、政府や官憲がやってる事は本当にヒドイです。
ニコライリーカースも出演してるんだ(笑)「特捜部Q」が世界に知れ渡った後の作品なんだね。まぁ脇役だけども彼にもファレス君にも頑張って名を上げて欲しいです。 
「一人の死か、四人の死か」これってマイケルサンデルの「これからの正義の話をしよう」に出てくる命題ですよね。僕はこの本読んでないけれど、何方が正解なのかは簡単には答えられないです。本作の原作を読んだのはかなり前だから忘れちゃったけど、前半はもっとぐだぐだした展開だった様な…こうも強烈に共産党の圧政を描いていたかな…それでもヒドイ展開過ぎて見ていられない…こんな事がソビエトでも中国でもベトナムでも行われていたんだろうな…社会主義国/共産主義って一体何なんだろうな?
しかしまぁどうしたらこんなヒドイ環境になるんだろうなって思っちゃうくらいの街だな。ここからこの物語は加速度的に面白くなってくんだよね。
「命を存えるために、みんな自分を捨てて生きている」すごい台詞だ。なんちゅう国なんだよ。こんな国に生まれた事を後悔するしかないような救いようのない言葉だな。これじゃぁなんの為に生きているのか分からない。自分がいつ国家に殺されてもおかしく無いと考えながら生きて行くなんて…ツライ。
そもそも党の運営方針自体が論理的じゃ無いんだから、論理的に詰めていけば矛盾が起こって破綻しちゃうよね。そこを上手く突いたところはとても良い。よし、コレで!って気持ちになった。物語の転換点ですね。そこから顔出ししてくるんだもん(笑)ここからは捜査モノ作品。裏切りと謀略の連続過ぎて重苦しい…本当に。
思いの外あっさり事件は解決したな。
ラストはとても良い。
タイウィンラニスター役のチャールズダンスがチョイ役で出てたね(笑)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 事件
感想投稿日 : 2020年2月8日
読了日 : 2020年2月2日
本棚登録日 : 2020年2月2日

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