デザインの誤解 いま求められている「定番」をつくる仕組み (祥伝社新書)

  • 祥伝社 (2016年1月31日発売)
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現代において、デザインとは表層的なことを意味する言葉だと誤解されている。その背景には、機能面の差別化に行き詰まり、装飾面(あるいは副次的な機能面)を追い求めてきたものづくりの歴史がある。その結果、世の中はたくさんのモノで溢れかえっている。「どうせなら長く使える『定番』を手にしたいが、何を選んでいいかわからない」そんな時代にゼロポイントとなり得る基準を示そうと、「THE」というブランドを作った。定番を作るプロセスは、「過去を知り、現在を考え、未来を創る」。そこに必要な要素は、「いまあるものを組み合わせて、ぶれないけど柔軟な、ありそうでなかったものをつくる」こと。それはデザイナーをマネジメントできる(デザインリテラシーのある)経営メンバーによって実現する。現代は、経営もクリエイティブが求められる時代だ。

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感想投稿日 : 2017年1月27日
本棚登録日 : 2017年1月27日

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