トルソーのおしゃべりが聞こえる
ディスプレーのソフトクリームが本物になる
植物模様の枕カバーから遊農民が出てくる
教室が海になって泳いでしまう
傘で空を飛んでしまう
ありえない体験をしてしまう“不思議体質”の君枝
孤独に悩み周囲とおりあいをつけながら生きる姿を描く連作短編集
心がほっこりするようなだれにでも心地よい話はさらさら書くつもりもなく、
一握りの読者にぐさりと突き刺されば十分だと考えていた。
──「文庫版へのあとがき」より
2006年刊の単行本を文庫化
この本が売れると続編=君枝のその後が出せるかも、とは作者の弁
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ひげうさぎ文庫プラス
- 感想投稿日 : 2016年12月10日
- 読了日 : 2016年12月9日
- 本棚登録日 : 2016年12月10日
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