「ゆるし」とは、あらゆるものから心が解放され、自分が楽になれる唯一の手段である、というのが、この本の著者であるジェラルド・G・ジャンポルスキーの理論である。
この本に書かれている「ゆるす」ための考え方は、確かに一つ一つは些細なことで、「あ、こういうことならできるかもしれない」と思わせてくれるものばかりだ。
それらをすぐに全て受け入れ、実践するには無理があるかもしれないが、さまざまな恨みや憎しみの心で生きづらくなっている人にとっては、心に風穴をあけてくれる本になるかもしれない。
実際に、私も心の中はある人物に対する憎しみでいっぱいだった。
もちろん、読んだからそれが全て一気に消えるわけはないのだが、自分が楽になるために、どんなに時間をかけても「ゆるす」ことが最良の方法なのかもしれないとおぼろげながら考えるようになった。
自分の心の矛先をどこに向けたらわからなくなっている人は、一つの指針として、試しに読んでみるのもいいかもしれない。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2010年5月6日
- 読了日 : 2010年5月6日
- 本棚登録日 : 2010年5月6日
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コメント 1件
猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2013/05/28