人類は衰退しました (9) (ガガガ文庫 た 1-17)

著者 :
  • 小学館 (2014年6月18日発売)
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衰退していた。

読む前
妖精さんがいればなんでもできてしまいますが人類がいなくなってしまえば、地球には誰もいなくなってしまうのか?
そういう風に思うと、衰退しちゃってるんですね。
高度な発展は人間を駄目にする。そういう実を食べたらいけないとかなんとか。

読んだ後
鳥肌。
なるほど、そういうことですか。いやぁ、さすがロミオ先生です。
調停官という存在がどういうものなのか、なぜわたしちゃんが適任なのか。
そういう謎が読んだ人はわかるかと思います。
取り替えっこ(笑)。そして、我々という叔父の言葉。
何よりも、彼は違うという一言。
彼は最後の生き残りというセリフが登場シーンにはありましたよね?(初登場巻がわからない
そこらへんを思い出してみると、鳥肌しかたたなくんて怖い。
わたしちゃんの「この月もいつか、地球みたいなおもしろおかしな世界になりますように」
爺の『憧れがそうさせた。模範するあまり、心の底に追いやってしまっただけだ。我々がなりたかったものを思い出せ』
あぁ、そうなんだなぁってことですよね。

妖精は、人類の模倣をする。
妖精さんは、人類たちが好き。
妖精は、他のものに干渉することができる。
妖精さんは、魔法を使える。
そして、人類はしている。

彼女がなぜ月までこれたかの、潜在的能力。
それはすなわち……妖精さんの力もありますが?
そして、移住区で生命反応がなかったのは?(ここは深読みだと思います

完結ということですが、
そもそも衰退シリーズとは、妖精さん世界(SF)の短編集みたいなものだった気がします。
だからというか、本編が終わっても終わりじゃない感じがします。

なぜ、人類は衰退したのか、なぜ、妖精さんが生まれたのか。
すこしふしぎ(SF
妖精さんのはじまりと、この世界がどうやって進化していくのかをわたしちゃんを通して体験することになります。
そこは読んで確認してくださいというべきでしょう。

現代の私たちがそこまで行くことになるのかは別のお話ですが……ちょっとだけ。
軌道エレベーターというのはよくお話としては出てきますが、実際この文化だと実現可能なんでしょうかね?
妖精さんの力を借りてようやくできたぐらいですし無理なのかなぁ?と、
そういう知識がまるでないのでなんともいえないです。

さて、科学の話はさておき、ロミオ先生は相変わらずというか、本人だけど本人じゃないというミスリードさせるのが痺れますね。
前はプチモにがわたしちゃんでしたが、今回は潜在能力解放状態(妖精さんパワー)のわたしちゃんを前半部分で書いています。
わたしちゃん(過去)というものもありましたね。
『そうだったんだ!』という幕に持っていくパワーは凄まじいですね。
一見何も関係ない、なんだろうこれ?とか思ってるのが、わかるとすごく楽しめる作品でした。
今までありがとうございました。短篇集期待しています。
そして読み終えてみると、もう一度読みなおしたくなる終わり方でしたね。違った目線でまた楽しむことができる。
(」・ワ・)」


最後に衰退シリーズは日常系ラノベだったのかと言われると、
そうでもなくミステリーだったり、サイエンスフィクションだったりと不思議なものです。
なので、日常が日常じゃない生活を強いられる、人類わたしちゃんを見守るものなのです。
だらけて過ごす、ただそれだけを望む少女が何を目指してたのか。

楽しくありたい、調停官。

地球は、妖精のほしだったんです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ライトノベル
感想投稿日 : 2014年9月16日
読了日 : 2014年9月25日
本棚登録日 : 2014年9月25日

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