殺戮にいたる病 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (1996年11月14日発売)
3.85
  • (1088)
  • (1333)
  • (1098)
  • (207)
  • (53)
本棚登録 : 8916
感想 : 1263
3

ここで終わるの...?と取り残されたが、なんとか整理して落ち着いた。
あまりにも非人道的な殺人の描写に何度も本を閉じた。そんな訳で読了までに時間をかなり要した一冊となった。
エピローグで犯人は"蒲生稔"と書かれているのにも関わらず、私はどこでどう間違えて騙されたのだろう。それすらも分からない。叙述トリック自体は初めてではないが、こんなにスパッと騙される本はなかなか出会わない。お見事!
目を背けたくなるような描写ばかりなのでグロテスク耐性がない方にはお勧めできないが、サイコキラーが好きな方には是非とも読んでもらいたい、さすが名作。
初読は時間軸やそれぞれの関係性は気にしながらも、自分では推理せず読むとラストが楽しいかも。伏線回収のためにもう一度読みたいとは思うが、間に時間と癒される本がないとこちらの精神が参りそうなのでまた今度。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年6月8日
読了日 : 2021年6月6日
本棚登録日 : 2021年6月6日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする