紅子さんが今回も優雅で頭脳明晰で素敵だった。
個人的には紅子さんが好きなので、
林の愛人である祖父江七夏をあまり好きになれずにいたが、本作で「林と娘どちらを取る?」と紅子に問われて「娘です」と即答し、「どうして私が貴方を憎まなければいけないんですか?」と涙しながらもしっかり紅子に闘争心と敬意も感じられた祖父江にとても好感が持てた。
四季シリーズの春〜秋を先に読んでしまったので
保呂草がどんな人物なのかを知っていたが、
「黒猫の三角」ではなりすまし保呂草だったので
本作からは保呂草本人がどのような人物として
描かれるのかとても楽しみだったのが今回の作品。
保呂草と紅子さんの駆け引きがとても危うくて魅力的でドキドキする。
紅子さんの林と保呂草の今後の展開にも期待。
ストーリーの事件の面では
「あらゆる舞台芸術は各種の技を隠れ蓑として、
実は、人間そのものを見せている。」
というところがとても興味深く学びになった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2022年5月2日
- 読了日 : 2022年5月1日
- 本棚登録日 : 2022年5月1日
みんなの感想をみる