思春期時代における未熟さによる不安定さを瑞々しいまでに描きながらも風変わりな設定に驚きや感嘆を受けながらも、ラストに待ち構える淡くも切ない恋の結末には、ぎゅっと心が締め付けられた。一途な恋心に、真実を知った時の幻滅と絶望感。そして、それでも好きだった感傷的な想いが風に飛ばれていき、新たな気付きによる晴れ間。いや、最高の作品でした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
山本健太郎
- 感想投稿日 : 2013年5月16日
- 読了日 : 2013年5月16日
- 本棚登録日 : 2013年5月16日
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