ホーリータウン (モーニング KC)

著者 :
  • 講談社 (2015年9月23日発売)
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本棚登録 : 418
感想 : 32
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相対性理論/ミス・パラレルワールドを聞きながら。2010年代を牽引する逸材として注目を集めるとしたら九井諒子、阿部共実、ふみふみこなどに宮崎夏次系は含まれていくと思うが、この作品は5〜10年経ったときにどういう位置付けとして語られるのかは楽しみではある。今までと比べかなり異色に感じ、なかなかの実験作品になるのではないだろうか。著者本人は真面目に描いているのかギャグで描いているのか気になるところだが。
読み切りの体裁を整え砕いて連載形式に繋げ、また自身の他作品の登場人物を絡まさせる並行世界。穴(欠損、疎外)と繋がり(ぬくもり、承認)のある並行世界。
ってか「変身のニュース」も実は物語の間間に登場人物がカメオ出演しているから並行世界が好きなのか?(金玉膨らんだ赤星くんが次の話で空に見切れていたり、エミリーの兄弟が次の話でメシ食べていたりとか)
あと、帯の応募券が正方形じゃなくて長方形になっているのは地味に嬉しかった。やっとですよ、こういうの。応募しょうかな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 宮崎夏次系
感想投稿日 : 2015年9月30日
読了日 : 2015年9月30日
本棚登録日 : 2015年9月30日

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