93年に新曜社から出たものの増補版。増補版ということで、三編の論文がつけ足されている。
90年前後の科学哲学関連の話題をまとめて読めるということと、それが比較的独自の視点で、歴史的な位置づけに配慮しながらまとめてあるというところが良い。「哲学的お話」という科学哲学ではないところも良い。とかく、分析に終始しがちな箇所も、全体での位置づけを示しながら述べられている。
入門的でありながら、批判的でもあり、すぐれた論文集だと思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
philo
- 感想投稿日 : 2011年4月1日
- 読了日 : 2007年6月1日
- 本棚登録日 : 2011年4月1日
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