―甲子園になんか来るんじゃなかった―明徳対星陵、伝説となった松井秀喜の5打席敬遠。賛否両論の渦中にいた明徳の球児が放ったとされる言葉に突き動かされた筆者が、この敬遠に携わった人々を取材したエッセイ。『野球か、高校野球か。』両監督や球児たちの思い、哲学の違いがぶつかってできたこの伝説は、多くの人の人生感に影響を与えていた。教育現場で行われるスポーツの代名詞である高校野球には、実は単に勝負の枠組みを超えた不文律がある。こうしたスポーツ界の矛盾は、全ての教育現場につきつけられる課題でもあると思う。ただ、いずれにせよ―譲れない思いが凝縮されているのが甲子園。その中のたった20球が、多くの人の心を掴んだ理由が明かされてる。熱いです。
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- 感想投稿日 : 2011年11月14日
- 読了日 : 2011年11月9日
- 本棚登録日 : 2011年11月14日
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