この作品が世に出たのは1901年。日清戦争に勝って、日本が帝国主義まっしぐらのときだ。この時点で帝国主義を分析したことの凄さ。レーニンよりも早いもんね。公正な富の再分配を行わず、簒奪の手法でしかない帝国主義を批判している。
と、そんなことより、この批判が現在の日本、特に政治に対して正鵠を得ているので、結果としてとても分かりやすい。今の世界も植民地問題は表に出なくなったけど、資本を介在とした帝国主義そのものなんだと分かるんだ。
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- 感想投稿日 : 2015年5月31日
- 読了日 : 2015年5月27日
- 本棚登録日 : 2015年5月31日
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