二十世紀の怪物 帝国主義 (光文社古典新訳文庫 Cコ 1-1)

  • 光文社 (2015年5月12日発売)
4.11
  • (5)
  • (11)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 100
感想 : 12
4

この作品が世に出たのは1901年。日清戦争に勝って、日本が帝国主義まっしぐらのときだ。この時点で帝国主義を分析したことの凄さ。レーニンよりも早いもんね。公正な富の再分配を行わず、簒奪の手法でしかない帝国主義を批判している。
と、そんなことより、この批判が現在の日本、特に政治に対して正鵠を得ているので、結果としてとても分かりやすい。今の世界も植民地問題は表に出なくなったけど、資本を介在とした帝国主義そのものなんだと分かるんだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2015年5月31日
読了日 : 2015年5月27日
本棚登録日 : 2015年5月31日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする