死神の精度

著者 :
  • 文藝春秋 (2005年6月28日発売)
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雨の降る日にCDショップの視聴コーナーで長いことミュージックを聞いている人を見かけたらそれは「死神」かもしれない

人間の死を判断するために死神の調査部が対象者と接触し「可」または「延期」を下す。って、死神にも調査部や情報部があるところが可笑しいが、対象とのやり取りがとてもユニークに書かれていてとても面白い。
古典落語にも「死神」があるけど、死神にとっては人間の死は必ずくるもので特別のことではない。だけど、人間にとっては命が誕生してから人生の物語が作られるわけで、それは特別なことなんだよね。

死神と人間をとても爽やかに描く伊坂さんは凄い!!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年3月19日
読了日 : 2022年3月19日
本棚登録日 : 2022年3月19日

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