ベルサイユのばら 1 (集英社文庫(コミック版))

著者 :
  • 集英社 (1994年12月1日発売)
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本棚登録 : 1907
感想 : 297
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中学生のころ初めてベルばらを読みました。
「ベルばらつったら、あの?」と、当時の私は思ったものでした。なんせ世代が…違いすぎたので、古いコミックという知識しかなかったのでしょう。今思えば大変失礼な話です!こんな名作を!

まあでも、「ご近所物語」とかそんなのが当時のトレンドというかね、はやってたわけですが、その雰囲気とあまりに違う絵にはじめは戸惑いました。ただ先に「ガラスの仮面」を読んでいたのがよかったのか、思いのほかすんなりと読めましたね。内容が内容だけに、もう、「読破」という感じ。
オスカルのかっこよさにどきどきし、アンドレがんばれと応援し、っていうかルイ16世不憫…と動揺し、よく考えたらジェローデル男前やな!と新発見し、マリー・アントワネットの最期に感動しました。歴史って、なんか大きな流れなんですね。そんで人間のできることってほんと限られてる。深い。歴史の歯車は逆走できない…。
うはー、何だろう、池田理代子は天才だな。
池田理代子の書く「人間」ってすごく激しくて強くて弱くて、かっこいい。たくさん歴史ものを書かれていますが、個人的に、「オルフェウスの窓」と「ベルサイユのばら」は別格。すきすぎる。

っていうか…こんなにマリー・アントワネットの好きな国なんて日本ぐらいじゃないのか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史もの
感想投稿日 : 2010年4月24日
読了日 : 2010年4月24日
本棚登録日 : 2010年4月24日

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