世界の経営学者はいま何を考えているのか――知られざるビジネスの知のフロンティア

著者 :
  • 英治出版 (2012年11月13日発売)
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本棚登録 : 2681
感想 : 301
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やっぱ帰納的アプローチの方がおもしろい

そういえばわたくし、経営学士です。

ということで話題になっていたときから気になっていたこの本を手に取りました。

英治出版というはじめて拝見する出版社さんですね。ちょっと調べたら社長さんの経歴といい、おもしろい会社さんだ。「イシューからはじめよ」とか、結構気になる本を出されているところなのね。

PART1と3が面白かったかな。

経営学には
経済学ディシプリン、認知心理学ディシプリン、社会学ディシプリンの3つの流派に分かれてるよ、という紹介があり、それを自分の学校のこの学科はこれかな、なんて当てはめてみるのは楽しかったです。

PART2に関してはそれぞれのコンテンツが淡々と述べられているのはアメリカチックというか、翻訳された本のようです。
最近読んだ本だと「スタンフォードの自分を変える教室」が近いかなあ。

PART3にも書いてあるけど
経営学では「特殊だからこそ成功している企業」に皆さんの関心があることが多いはずです。

というのが大きいのかな。
読んでみてやっぱり、演繹的アプローチより、帰納的アプローチの方がおもしろいなあと感じてしまいました。

この本の特色として、理論の数式的のものや条件などをとっぱらって文字エッセンスとして広く伝える、というものがあるだけに、その分信憑性、判断をするための情報に欠ける面は否めません。

「海外、特にアメリカの動きはわかった。その上で自分が何を知っていくかを採択していくことができる」というためには有益な本でした。

話が出てきた
「エビデンス・ベースト・マネジメント」ってこれ星野リゾートが導入しているものね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス
感想投稿日 : 2015年7月19日
読了日 : 2015年7月11日
本棚登録日 : 2015年7月19日

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