ドストエフスキーをして「我々は皆ゴーゴリの『外套』の中から生まれたのだ!」と言わしめたというだけあって、名作。
一見してとるに足らない人生の中にも燦然と輝く瞬間があり、死に至らしめる悲劇があり、人間の善意や悪意、傲慢や小心、清浄や猥雑、そういうものが混然とした人間世界の中で決して矮小化せずに描かれている。
つまらない人間(?)なのに、主人公に一度会いたくなる。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
海外古典
- 感想投稿日 : 2009年12月23日
- 読了日 : 2009年12月23日
- 本棚登録日 : 2009年12月23日
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