颶風の王

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店 (2015年8月1日発売)
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河崎秋子さん、初読みです。「颶風(ぐふう)の王」、2015.7発行、244頁の作品です。70頁まで読んできて、何という重々しさ、私の心にズシリと響きます、著者の筆先が。乱神、オヨバヌ、凱旋の の3章立て。1章(~80頁)まで読んで、とてつもない感動が。馬と人間の物語。哀しくも壮絶で身震いを覚える物語。この先、読み進められるのかという「おそれ」を抱きながら、(性根を据えて)読み進めます。
河﨑秋子さん、1979年、北海道別海町生まれ、骨太の作家さんの登場です。「颶風の王」(2015.7)、第1章乱神に続いて第2章オヨバヌ、第3章凱旋を読みました。静かで深い感動に包まれています。忘れられない一冊になると思います。東北福島から北海道に渡った人間と馬、北海道根室(帯広)における馬と人間との何代にもわたる関わりを見事に描いた大作だと思います!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2018年8月4日
読了日 : 2018年8月4日
本棚登録日 : 2018年8月4日

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