ひとり出版社を立ち上げた方の、本と、つながっているさまざまな人々への想いが真摯に込められたエッセイでした。
きっと厳しい出来事もたくさんあったでしょうが、それには深く触れずに、良い本、素敵な本、埋もれてしまった本を届けたいという強い思いで行動しつづける姿をうらやましく、そして理想的な仕事に対するスタンスなように思いました。
私はなにより、この方が人と人との関係、きちんと相手に自分の想いを伝える、そしてつながりを持つ、そういったことに純粋であることがすごいな、このようにありたいな、と感じました。
本を売る立場の方ですから、ネットやSNSと共存していけるところ、いけないところも含めて、頷けるところも多くありました。
電車で本を広げる人が少なくなっているのは確かだとしても、だからといって本がなくなるわけではなく、必ず読み手は存在している。そのまだ見ぬ読み手のために、きっとこれからも愛を込めて作られる本が、わたしにも素敵な出会いとなったら嬉しいな、とそう思いました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2020年5月23日
- 読了日 : 2020年5月22日
- 本棚登録日 : 2020年5月23日
みんなの感想をみる