さすがエッセイの名作と言われているだけあった。こんな昔に社会主義をめぐる世界の動きを海外で少女が実際に経験していたことへの驚き。複雑な状況の傍ら、友人たちとの著者の中学生生活はただただ純粋で、その後帰国してからも友人たちの母国を心配しては連絡を取ろうと実際に海を渡っていて、現在の情報に頼りがちな生活よりずっと物理的変化と経験に富んだものだったように思う。渦巻く社会主義の流れの中で必死に生きている個人と家族が生き生きと書かれていた。
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- 感想投稿日 : 2021年11月18日
- 本棚登録日 : 2021年10月28日
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