「それは私です。」ストーンズの『悪魔を憐れむ歌』やピンクレディーの『透明人間』を思い浮かべていただければ、まぁそんな感じです。それにも増して面白いのは、主人公が東京(の地霊)であること。優柔不断なトーキョーシティ、主体性のカケラもなくコロコロ転がる石ころの如く。火事と祭と喧嘩が大好きで、夢見から覚めれば現実はけっこう地獄。でもまあ致し方なしと落着。トーキョーそれは私です。あなたもそうです。でもまだトーキョーを諦めたくない。この本のつづきを作るのはそんな私たち次第。なしくずしの暴走を食い止めろ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本文学
- 感想投稿日 : 2014年12月26日
- 読了日 : 2014年12月26日
- 本棚登録日 : 2014年12月26日
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