コーチングのプロが教える 「ほめる」技術

著者 :
  • 日本実業出版社 (2009年10月10日発売)
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本書では「アクノリッジメント」という概念が取り上げられています。これは、日本語に訳すと「存在承認」といった意味合いになるでしょうか。私たちは、存在を認められたと感じたときに、心が満たされ、認めてくれた人のために動こうと感じます。だからこそ、相手を承認しているんだと言葉や態度で伝える技術が必要になってくるというわけです。タイトルとなっている「ほめる」は、その技術の代表的なものです。

著者の鈴木義幸氏は、コーチングのプロであり、多くの人々の成長をサポートしてきた方。鈴木氏は、ほめることがどうして効果的なのか、どんなほめ方が良いのか、どんな場面でほめるべきなのか、などを具体的な例やエピソードを交えてわかりやすく説明しています。ほめられるのを待つより、ほめる人になる。そうすれば、自分も相手も幸せになれるというメッセージが本書には込められています。

私が、この本をお勧めする理由を以下にあげます。

・ほめることがどんな効果をもたらすのかを、科学的な根拠や実例で知ることができる。
・どんな場面でほめること有効なのか?シーン別に学ぶことができる。
・「褒める」をどんな言葉で伝えられるか、具体的な表現やコツで理解できる。

本書を読んで私は、ほめることが自分の心理状態や人間関係にどう影響するかを理解でき、自分と相手の両方がモチベーションや目標達成に向かえると思いました。

まとめとして、この本は、ほめることの素晴らしさや効果性を知り、ほめることのスキルや習慣を身につけるための実用的なガイドブックです。ほめることに興味がある方や、ほめることをもっと上手になりたい方にお勧めです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 人材育成
感想投稿日 : 2023年4月15日
読了日 : 2023年4月4日
本棚登録日 : 2023年4月15日

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