イスラエルの作家ケレットのエッセイ。
次々とテロで怪我をした人が運び込まれてくる病院で、息子が生まれてくるのを待っているシーンから始まる。テロやロケット攻撃など、今だ戦闘的な日常が続くイスラエル。そこでの日常をシニカルに切り取る。また、彼の両親や祖父母の代の忘れられない過去の体験もそこここに記されている。
それらが皆、日常として書かれていることに深く考えさせられる。
世界の中でユダヤ人であることの意味、イスラエルという国の尽きない現実。そこに生きる家族の日常と愛。笑いと共に知らせてくれる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
エッセイ
- 感想投稿日 : 2018年8月19日
- 読了日 : 2018年8月19日
- 本棚登録日 : 2018年8月12日
みんなの感想をみる