ぼくとあいつと瀕死の彼女

  • ポプラ社 (2017年8月11日発売)
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本棚登録 : 32
感想 : 2
3

米国の高校生グレックは、学校ではなるべく浮かないように、どこのグループにも所属せず、かつどこのグループからも敵視されないようふるっている。勉強はそこそこできるが友人と言えるのは一緒に映画を作っているアールだけ。アールの家は、かなり荒れた家で母親は無職でお酒を飲んで子供には無関心。兄弟は乱暴で学校には行かず、薬やお酒から逃れられない。そんなアールとグレックは、グレックの父親の持っている映画のDVDを二人で見ているうち、それらのパロディ版を作るようになっていた。誰にも見せることなく、二人で演出・撮影をしていた。
そんな日々の中、グレックの母親の友人の娘で同じ学校のレイチェルが白血病とわかり、母親から見舞いに行くように命令される。それほど仲良くしているわけでもないのに急に見舞いに行くことに抵抗を感じながらも、見舞いに行くグレック。そして、アールとともにレイチェルのための映画を作ることになってしまう。

ここまで書くと、なかなかYAっぽい感じだが、全体の書き方がユニークで、なかなか読みずらい。それでも最後まで読ませてしまうのは、ストーリーの強みなのか。
米国のYA小説の新しい書き手が現れたというところでしょうか?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: YA
感想投稿日 : 2017年9月13日
読了日 : 2017年9月13日
本棚登録日 : 2017年8月30日

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