【物理学の観点から自然界のデザインを読み解く】
数学者兼セルフ物理学者のイアン・スチュアートの著書である。自然界に隠されたデザインの謎を解いていく。
自然界のデザインがどれだけ合理的に創りだされているのか理解できる。また、数学的に表せるものであっても、信じられないほど複雑な振る舞いをする『カオス』についても言及している。
この本を読めば読むほど、自然界のものが緻密に設計されたものが多いことに気づくと同時に、なぜそうなったのか?、そうさせているのはなぜなのか?については非常に解答するのは難しいことがわかる。そして今でも解明されていないことが多い。
天候は予想が、ある小さな何かが原因で、ガラッと変わってしまうことが起こりうる。数学的にある程度は示せているのにである。
人間が気持ち良いデザインは何か?それはきっと自然界に眠っているはずだと思って手にとった一冊。だが、読み終わってみると、なんとも謎めいた世界に住んでいるのだなとしみじみ感じる。
「神が創造した世界を読み解く」のは、まだまだ先になりそうだ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
デザイン
- 感想投稿日 : 2016年8月31日
- 読了日 : 2016年8月31日
- 本棚登録日 : 2016年8月31日
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