からくさ図書館来客簿 第四集 ~冥官・小野篁と夏のからくり~ (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2015年9月24日発売)
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感想 : 20
5

前作を読んだときにはじめて、表紙と扉絵が対になってるのに気づいて
「凝ってるな!」
と、思ったのに、なんで今回は対になってへんねやろう・・・?

・・・などと思って読了後ブックカバーを外すと(読んでるときはブックカバー必須派)、ああなるほど、昼と、夜か!!
気づかんかった~(笑)。

篁の靴が白いスニーカーなのは、なんかちょっとどうなのと思ってしまうけれども・・・(笑)。


さて四巻。
茜の正体が判明。さらに、篁の都での暮らしと彼の妻とのエピソードもちょこっと。

今回の話は、祇園祭の山車について、古書店の話、それから、湖北の観音信仰の話。
裏表紙のあらすじでは
「うつろう悠久の古都を舞台に紡がれる優しいライブラリ・ファンタジー」
とのことやねんけど、この本を読んでますます
「関西に住んでてよかった」
と、思ってしまった。

京都って、やっぱり、すごいな・・・。

今度は篁ツアーを絶対にやろう、とか思ってるあたり、私も吉政くんと大差ないかな・・・。(;^ω^)

せやけどもう、ちょっと仕事が立て込んでいてかなり走り気味に読んだのよ。勿体ない~。
あと、図書館から借りて手元にある第五集は、絶対に絶対に大事に読むよ!!

それにしても、「道なし」にとりつかれてしまう人は、そもそも
「善行を積んだのに現世でさ迷って天道へ行けない」
と、いう「道なし」そのものも、みんな揃いも揃って不器用。

いうたら篁も器用貧乏な人なので、基本この物語は器用貧乏と不器用な方々で構成されてる気がする。
だから余計に、ゆっくり、ゆっくり読みたいんだよね。
間違ってるとか正しいとかそういうことだけじゃなくて、ほんにんが納得する形を探せるまで時間をかければいいやん、と、思いたくなってしまう。

でも、納得する形を模索するためには、ボサッとしているだけではあかんねんけどね。笑

著者の別シリーズも読んでみたいなあ・・・。


京都というてもこの図書館は北白川にあるそうです・・・。

下鴨神社に行きたくなる~!!

「下鴨アンティーク」も、このあたりが舞台になってるんよねえ。
下鴨神社は行ったことがないし、糺の森ももちろん知らん・・・。
このあたりは最近でもいろんなイベントが催されてる様子やねんけど、ふつうに参拝したことがないのにいきなりイベントに行ってもいいもんやろかと思ってしまって、どうにもいけない(笑。たぶん、べつにかまへんやろ)。

しかも作中に登場した「納涼古本まつり」って、めちゃめちゃ気になる~!!
古書なんて買えないけどさ! 持てないし、古書に興味があるわけではないやろうけどさ(じゃあ何をしに行くのか)見てみたいなあ。

読書における私の目標は結構あって、

いつか三国志を読む
いつか記紀を読む
いつか古書を愛する人になる

ちゅう具合。

・・・まあ、なかなか遠い道のりやけども(笑)。

表紙がかわいらしすぎるから反対に損してるよなー、と、思うくらい男前な内容やと思う。
でも、東京から引っ越してきた歴史小説家を目指す高校生の大塚くんが、京都でできた友人・衣笠くんのことを
「ガッさん」
と、呼ぶのに対し、衣笠くんは大塚くんのことを
「信介君」(しかも関西弁)
と、呼ぶのはもう、どう租借したらええんかなと気になってしょうがない。

このくらいのBLが好きです。

(BLなのこれ!?)

■■■■

■山容

山のかたち。


■居祭


■青楓

読み方:アオカエデ(aokaede)

カエデの若葉のこと


■意匠

1 絵画・詩文や催し物などで、工夫をめぐらすこと。趣向。「舞台照明に―を凝らす」
2 美術・工芸・工業製品などで、その形・色・模様・配置などについて加える装飾上の工夫。デザイン。


■重畳

[名](スル)
1 幾重にも重なること。
「峰巒―して長く飛騨、越中、越後の境に亘り」〈木下尚江・良人の自白〉
2 この上もなく満足なこと。大変喜ばしいこと。感動詞的にも用いる。頂上。
「あすの喜び、お家の為にも―じゃ」〈逍遥・桐一葉〉
[ト・タル][文][形動タリ]幾重にも重なっているさま。「見渡すかぎり―たる山並み」


■インタラクティブ

[形動]
1 お互いに作用しあうさま。相互作用の。
2 情報処理・通信などの用語で、双方向の。対話型の。「―テレビ」


■アドミニストレーション【administration】

統治。行政。管理。

(2016.08.30)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年10月13日
読了日 : 2016年8月30日
本棚登録日 : 2016年10月13日

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