「最後の晩ごはん」から入った著者やけど、前述の通りの作家読みに明け暮れております。
かなりハマッております。
「にゃんこ亭のレシピ」も読み、「時をかける眼鏡」も読んで、いよいよ大人向けっぽいこちらへ取り掛かることになりましたー。
どれももちろん面白いけど、各出版社(と、その本を読む読者)に合わせた作風になっている気がしてしょうがない。
今回はいかにも「大人向け」な、仕上がりやと思います。先入観かな? 笑
だって、講談社ノベルスやで!! うわー、なんか、懐かしい!!
このフォント、懐かしい!!
講談社ノベルスも読み漁ったよー(笑)。いろいろと。でも、著者は全然知らなかったなあ。
出会えてよかった・・・。
最近よくお目にする新刊もほんっまにいいけど、こう、読み込まれた本もほんまにいいよね・・・。
ちょっと黴臭い感じっていうの・・・?
私が小学生のころに図書館で借りていた本はもれなくこういう状態やったので、なんかもうこれこそ
「図書館の本!」
って感じ。
ページはええ感じに柔らかくなっててさー!
ほんで、講談社ノベルスはおしなべて大人ばかりが読むので、劣化はしてても状態はいいね。
すばらしいです。
初版は1999年やねんな・・・。
案外古い。
ほんで、このころって私が、一番読書をしていない頃やなあ。
どうでもいいけど、このころにもっと読書をしていたら違う人生になっていたやろうなあと本気で思う。
それがいいとか、悪いとかではなしに。
さて、なんでか先にあとがきを読んじゃったんやけど、あとがきで著者曰くの
「『きらきらひかる』だと思って読み始めたら『X-File』だったというような本」
ちゅうの、そこまできらきらではないけど、言いえて妙やわ~!!
きらきらひかるとまではいかなくても・・・。まあそうやねー・・・。ホームズやと思ったらX-Fileやった、くらいかしら。
著者が力を込めて描写してくれたというてはる通り、法医学についてこまっかく書いてはった。
専門用語が多かったり、解剖のシーンでは、ごはんを食べながら読むのは
「あれ? 私、何してんねやろ・・・」
と、思う程度にはウッとなる箇所もあったりなかったり(笑)。
決してグロテスクなわけではないけど、謎解きのエッセンスとして法医学があるんじゃなくて、法医学小説のエッセンスに謎解きがあるって感じかな・・・。
また私は、著者と同姓同名のキャラが作中にも登場するっていうのはどーーーうにも好きじゃないんやけど(フィクションはフィクションで楽しみたい・・・)今回は同じ名前やけど漢字が違うキャラが登場するという新しいパターンやった。
(それでも半分くらいは集中力をそがれるけど)
でも、高槻市にあるO医科大学って、もうあれしか想像できないんやけど・・・(笑)!
作中にフィクションを求めるわりに身近な場所が舞台になるっていうのは、いいなー。なんか、想像しやすくて(笑)。
峰子ちゃんが実は美雨なんじゃないの!? と、最後までトリックミステリ(?)を期待したのはナイショです。笑
でも、よかった、身内犯人説じゃなくて。
あと、「わからない」と、いえるかどうかのミチルの説。
なるほど、と、思いました。
私はかんたんに「わからない」と、いうてしまうきらいがあるような気もするけど(笑)、その組織で自分が一番の責任者となったとき、「わからない」と、いえるかどうかは・・・。
言えるかも。笑
即答しない癖は、いつから身についたんやろう・・・(笑)。
研究畑の人間ではないんやけど、せやからこそ「なんでも答えられる、なんでも自分の配下」ちゅうような方向のプライドは、そうないのかも。
頭脳的なことで上のほうにいったことがないため、あまりないんだよね、そういうプライド・・・(笑)。
あと、「ホームの縁」という「ヘリ」は、方言かと思ってた! 違うかったのね。(;^ω^)
(2016.05.08)
- 感想投稿日 : 2016年9月19日
- 読了日 : 2016年5月8日
- 本棚登録日 : 2016年9月19日
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