レジまでの推理 本屋さんの名探偵

著者 :
  • 光文社 (2016年1月19日発売)
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本棚登録 : 621
感想 : 107
5

めっちゃくちゃ面白かった~~~!
これは、面白かった!! 注釈の使い方ものめちゃくちゃ面白くて、また、最後の話のどんでん返し(?)、叙述トリック(??)も、たまらんかったわ!!
読んでよかった! そして、大事にイッキ読みした! (「大事」というのがミソ)

著者の本は、今回の読書ブームの日付けとなった「パティシエの秘密推理」やったのだけど(あれも、古本屋でパッと見てサッと買うたんだよね・・・)、その後、姫デカを読んでる最中なんやった。

姫デカは、面白いけどここまでは惹かれなかったので、なんとなく後回しにしてるけど、イヤイヤ、著者の本も順番に読んでいこう。
そもそも、「理由あって旅に出る」を、読みたいのに、なぜか図書館の蔵書にないんだよね・・・?
ないはず、ないよね・・・。きっと私の検索の仕方が悪いんやわ。またちょっとあとで格闘しよう。

たぶん、著者のもっちゃりした(失礼)言い回しが結構好きなんやと思う・・・。
あとがきなんて、声を出して笑っちゃった。
もったいぶった言い方をしてるようで、使う単語はスルスルと入ってくるから読みやすい。
ピータンの話をあんなに長々と、面白くあとがきに書いてくれるなんて・・・!

(作中にはピータンのピの字も登場しないのにね。笑)

こういうリズムの良さ、真似したいわあ。( *´艸`)


地文をここまで面白く書きはるんやから、もちろんキャラもめっちゃ立ってる。
でも案外、もえは少ないんだよね。きっと完結しすぎてるからもえないんやわ。見ててもう、充分楽しい!!

今回のストーリーテラーである青井くんは、メガネの書店男子で発掘のアルバイトもしているらしいという、どこまでももえ要素高スペックなのにね!!
もえるよりも、ほんまに、楽しんで読みました。

文庫本すら買わない私が本屋については語れないけども・・・。
本屋がなくなるなんて世界は恐ろしい。そんなの、勘弁してくれ!! と、思う。

私も、本が好きやから本屋に行くんじゃなくて、本屋が好きやから本屋に行くクチです。
本屋をウロッウロして、読みたい本を探すのとか大好き。
綺麗に並べられた綺麗な本を見てるだけで楽しい。

あー、読んでみたいなあ、とか、面白いんかなあ、とか、色々考えながら書架を回るのは、大好きよ。
本屋に行くたび、ここに並んでいる本が全部読めるほどの読解力が自分にあればいいのにと思う。

そして書店員さんのポップをジロジロ読むのも大好き。
死ぬまでに一度は書店員さんになってみたい・・・。

そんな私に、「本屋さんよ永遠に」は、ものすごいズシンときたよ。
ヘタな「泣かせる小説」よりもずっと衝撃的やったな。

それにしても、こんなにも「本好き」「本屋好き」に、見える著者には書店員経験がないとは・・・!
それが、びっくりです。
ほんで、大崎梢氏は書店員経験があるというのは、納得。


図書館の「新刊リスト」で、見て、さくっと借りた本やったと思う。
リクエストをかけてから手元にくるまでかなりの時間がかかったので、読む動機は忘れた。笑

でも、すっごいきれいな単行本やった・・・。
わりとようけの人が読んではりそうやのにここまできれいのは、本好きばっかり読んでるから?

イヤ、
本好きでない=本を雑に扱う
ちゅうわけではないけども

手元に来てから、
「ああ・・・。似鳥鶏氏か・・・」
と、思ったんやけど、私が過去に読んだ二冊よりもずっと面白くて、いい意味で裏切られたわ!


すべての本屋好きが読めばいいのに! そして、書店員経験がある人には
「ああ~・・・」
と、納得できるエピソードもあるんかな! オイオイ、ますます憧れるわ。

(2016.07.31)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年9月10日
読了日 : 2016年7月31日
本棚登録日 : 2016年9月10日

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