中途半端な密室 (光文社文庫 ひ 12-6)

著者 :
  • 光文社 (2012年2月14日発売)
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本棚登録 : 1631
感想 : 145
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 何となくお話の中に入り込めない感じがします。

 性格が自分の性に合わないキャラがいるせいなのか…。
 セリフや行動が学芸会じみているせいなのか…。
 キャラの突拍子なさが中途半端なせいなのか…。

 総合すると、要は、キャラが全体的に全部中途半端です。


 5話の短編が収録されていますが、探偵役が事件に直面するわけでなく、手紙や新聞で事件を知り、現場を見ないまま謎解きをします。
 それはそれでいいし、殆どのお話が、探偵役が間接的に事件を知るという手法に意味があるんですが、4話目のお話「十年の密室~」は、探偵役が直接事件に巻き込まれる形でもお話が成立する気がするので、何で手紙で? と最後までピンと来ませんでした。
 これがこのシリーズのスタイルだから、しょうがないと思って納得するしかないんですかね(^_^;)

 それにしても、トリックは新鮮でも、事件の設定とかバックグラウンドが、中途半端によくある話でしたね。特に4話目。

 トリックはともかく、1話目の「中途半端な密室」以外は、読後の充実感はありませんでした。


 うん、これも次に期待!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ(小説/日本)
感想投稿日 : 2012年5月21日
読了日 : 2012年5月21日
本棚登録日 : 2012年5月19日

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