鯨統一郎さんの作品は、謎解きはおもしろいんだけれど、キャラとか文章の書き方が、何となく好みではなくて。
推理がこじ付けがましいというより、キャラがわざとらしいのが気になって、何かダメです。
桜川東子さんのシリーズもそんな感じなんですが、実際に起きた未解決事件について、童話とかおとぎ話とかに重ね合せて話をしながら、東子さんがその童話とかの新解釈を披露し、さらには未解決事件のほうも真相を解き明かす、て設定は好きです。
というか、同じような設定の別作者さんの本を、最近読みましたけどね。流行りなのかな。
実際の事件と童話とかが、そんなに都合よく同じような展開するかよ、て突っ込んだら負けのヤツですかね。
それはともかく。
シリーズ4作目は、なぞらえるのは歌舞伎です。
歌舞伎はそんなに詳しくないけど、興味はあるから楽しく読めました。
ただ、各章の出だしが、古い映画やドラマ、当時の俳優さんたちの話題で盛り上がってるシーンなんだけど、あれ、本編と全然関係ないよね?
最初は読んでたけど、関係ないことに気付いて、途中から飛ばした。
あと、マスターのどうでもいい割り込みの台詞に、語り部が心の声で突っ込みを入れるのは、文字数稼ぎかな、て思っちゃう。
マスターも鬱陶しいけど、語り部の心の声もうるさい。
それにしても、山内さんの存在感、ちょっと薄くないですか?
私、シリーズ2, 3作目を読んでないんだけど、1作目と比べて、みんなキャラ変わったよね?
そんな中で山内さん、キャラが薄くなってる…。
- 感想投稿日 : 2016年11月26日
- 読了日 : 2016年11月26日
- 本棚登録日 : 2016年11月26日
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