経営難につき、
私立萌木女子学園は三月末をもって閉校。
ところが、様々な障がいや問題を抱え、
単位が足りず卒業生できない女生徒たち。
理事長は彼女たちを見捨てませんでした。
元気なし、意欲なし、やる気なし
普通から外れてしまった学生たち。
単位を補うための合宿生活が始まります。
外出禁止、個人用のネット環境なし。
ほとんど軟禁状態の中で行われたのは、
規則正しい生活と適切な栄養摂取。
そして、学生たちが抱えるトラウマや心の傷に
そっと寄り添うこと。
半年後。本当の閉校時に理事長が語ります。
「時には逃げるが勝ちです。
耐えられないと思った時、
自分で逃げられる力を育ててください。
そのための知恵と勇気を身につけてほしい。
今咲いているひまわりの花ことばは
『あなたは素晴らしい』
自己嫌悪に陥ったら
『私は素晴らしい』と呟いてみてください」
三月に閉校した萌木学園。
幕がおろされた…はずだった。
カーテンコールよろしく舞台に残った
個性豊かな “落ちこぼれ” たちに大きな拍手!
そして、優しさに溢れたこの作品にも!!
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
加納 朋子
- 感想投稿日 : 2023年4月7日
- 読了日 : 2023年4月7日
- 本棚登録日 : 2023年4月7日
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コメント 2件
いるかさんのコメント
2023/04/07
yyさんのコメント
2023/04/07