夢違

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011年11月12日発売)
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本棚登録 : 2450
感想 : 457
4

最初はミステリっぽく感じ、
次にホラーだと思い、最後にラブストーリー!
恩田さん独特の雰囲気を持った作品です。
予知夢を見れる女性 古藤結衣子。
死んだはずの彼女を追いかけて物語は進んでいき、
ドキドキワクワクゾクゾクしながらページをめくり、
夢か幻か、はたやパラレルワールドか、
不思議な感覚に包まれていた。
雰囲気に呑まれて一気に読み終えましたが、
よくよく考えると結末がもやもやします。
古藤結衣子は自分の悪い予知夢を変えるために
努力していた筈なのに途中で諦めたのでしょうか?
結局、何一つ解決していないような…。
それにもかかわらず、結末が気になって、
どんどん読ませる文章力。
小説の世界に完全に引き込まれました。
ラストを理解できて終われるか不安があったけど一安心。
楽しい読書体験でした。
それにこれは寝ている時に見る「夢」がテーマだけど、
誰かの夢を視覚化したり録画したり、
他人の夢に入りこんだり。
夢って潜在意識が働いてるなって感じたことはあるし、
こんな研究が実際にどこかで進んでいても不思議じゃないと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2013年3月10日
読了日 : 2013年3月10日
本棚登録日 : 2013年3月10日

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