2人の立場の異なる(一人は現場回り、もう一人は最高裁事務局を中心とするエリートコース)裁判官を主人公とした小説。
2人の学生時代から裁判官としての終点までを、周囲の人々の人生模様も織り交ぜながら、重厚に描いている。2分冊でかなりの分量だが、苦も無く読み進めることができた。在るべき裁判官、司法とはいかなるものか、について考えさせられた。
(おそらく)周密な取材の上に書き上げられたノンフィクション小説のような側面も持ち合わせており、戦後の司法の在り方や原発訴訟の実態などを知ることができるという知的面白さもあった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2017年12月28日
- 読了日 : 2017年12月22日
- 本棚登録日 : 2017年12月28日
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