明治の文豪とか歴史的人物とか錚々たる顔ぶれが色んな具合に濃厚に関連してて興味深かったです。漱石様が小説でいくら稼げるか?と生計のためのお金の計算をしてるところが人間臭くて少し親近感を覚えました。あと安重根と新橋駅でぶつかったエピソードは史実なのでしょうか?「歴史はときとして劇的な演出を好む」という一文が素晴らしいです。坊ちゃんの登場人物にはモデルがいて、リアルな土台の元に書かれた物語だったことが感じられました。ドラマやアニメにもなった坊ちゃんですが、時代というものに敗北する坊ちゃんの哀しみはそこに描かれていただろうか?
もう一度原作小説を読み返してみたくなりました。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年9月22日
- 読了日 : 2019年9月22日
- 本棚登録日 : 2019年9月22日
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