『博雅朝臣 宣耀殿の御遊にて 背より玄象の離れなくなること』てっきり博雅は玄象に嫌われていると思っていたのだけれど、こんなにべったり愛されていたとは…!(笑)玄象ってツンデレ?いや、かまってちゃんだったの?そんな玄象も晴明の手にかかって文字通りイチコロ。息抜きテイストで爆笑した。
『露と答へて』藤原兼家の痴情がらみの揉め事に、仲の悪い兄の兼通がつけ込んで騒動をおこし、博雅と晴明が巻き込まれる。ややこしい問題も晴明の冷静な判断で解決。晴明の凄いのは鬼神悪霊に勝つためには無闇に力や気持ちを込めるのではなくニュートラルに己を保つことを知っていること。道理をわきまえることで型にハマってしまうのではなく自由になれるという点。陰陽道って奥が深そう。
それといつにも増して真葛がすごくかわいかった。呪いに使う神や木の人形で遊んでいる真葛が不憫になって本物の雛人形を博雅が贈るところが微笑ましい。真葛の博雅に対する評価が爆上がりして嬉しい。
平安時代には絶対使わない現代語をわざと混ぜて会話してるところも面白い。「フォークシンガーにプログレは理解出来ぬ」とか、「お立ち台の上のギャルのようにわかりやすくて声の大きなもののあとについて行ってしまう」とか。そこで博雅か、お立ち台のギャルって何だろう…と神妙なかおをするのが面白い。晴明は未来からタイムトラベルしてきたのだろうか?(笑)
晴明と博雅が衣を被く絵が色っぽい。でも腕疲れそう。平安時代の貴族の文化って趣深いけどなんか色々大変そう。
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- 感想投稿日 : 2020年2月13日
- 読了日 : 2020年2月13日
- 本棚登録日 : 2020年2月9日
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