読みかかるまでに少し覚悟がいる本の分厚さ。でも、プロローグの「トッカータ」から、この本の魅力に引き込まれる。リテル氏の博識には驚かされる。歴史はいうまでもなく、本文の中で展開される言語学、音楽、美術、哲学、心理学などの圧倒的な知識に唖然!会話も面白いし、主人公の家族、生い立ちも謎がありユダヤ問題にも鋭く切り込み、何より戦争の本質に言及していると思う。ただ、ドイツの階級など、読みにくいところも多い。訳の工夫が欲しい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2011年8月27日
- 読了日 : 2011年8月27日
- 本棚登録日 : 2011年8月27日
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コメント 1件
sollers1さんのコメント
2011/10/23