木原敏江という希代の天才漫画家の美と世界観の極致のような素晴らしい連作集。作品の熱さ、勢いでは「摩利と新吾」「アンジェリク」の若さに敵わないが、作品としての総合点、完成度の高さという意味では「夢の碑」シリーズがピカイチ。とにかくどの話も美しく、せつなく、妖しく、ハズレなしで楽しめます。昭和の少女マンガの最高傑作のひとつ。
彼女の文学、歴史、伝統芸能などへの造詣の深さはハンパではなく、これだけの作品を描ける人間はもう出ないのではないかと思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
マンガ(少女)
- 感想投稿日 : 2013年3月2日
- 読了日 : 2013年3月2日
- 本棚登録日 : 2013年3月2日
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