国家の品格 (新潮新書 141)

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  • 新潮社 (2005年11月20日発売)
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筆者が現在の日本が如何に危機的状況にあるかを憂い、その打開策として古くは武士道にあるような「情緒と形」といったような道徳を身につけて国家としての品格を高める必要性を述べた。
品格を高める上では、自ら母国の文化や伝統、歴史、言語といったものをきちんと理解しておくことの重要性にも触れられている。このことは、真の国際人となるためにも必要である、とも。

歴史学(及び人文学系学問)をやることの意義について考える上で、一つの道筋が示されていよう。

国際化の名の下に幼少期より英語教育を行うなど米追従の姿勢に反感を覚える私としては、
より多くの人々に読んで頂きたい一冊として紹介したい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 社会
感想投稿日 : 2013年3月25日
読了日 : 2013年3月25日
本棚登録日 : 2013年3月24日

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