蝉しぐれ (文春文庫 ふ 1-25)

著者 :
  • 文藝春秋 (1991年7月10日発売)
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本棚登録 : 5125
感想 : 657
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藩士・文四郎の少年期~青年期の成長を描いた作品。
同じ道場に通う仲間との友情、父との別れ、隣家の少女への淡く切ない恋心、成長とともに身に付ける秘伝の剣術、そして文四郎はある計画に巻き込まれていく。
読み進めていくにつれ、少年・文四郎が心身とも実直に成長を遂げていく過程は、清々しさと力強さを感じた。

時代小説は苦手としていたが、冒頭にある風景の美しい描写で一気にその心配は無くなった。時代小説を敬遠している方にも入りやすい1冊だと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本文学
感想投稿日 : 2013年4月3日
読了日 : 2013年4月3日
本棚登録日 : 2013年4月1日

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