饗宴 (岩波文庫 青 601-3)

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感想 : 129

面白かった。滑稽だけど、含蓄深いエロスに対する讃美の饗宴。
しかしまあ少年愛が徳の高いものとみなされているのは笑うなあ

ソクラテスが巫女に諭された話では、美が仏教の言う空のような語り方をされていて興味深く読みました。美の本質を観るに至るって、悟るってことじゃないのか。
そのために「少年愛の正しい道を通」うってのがさすがです~
ソクラテス先生を落とそうと誘ったのに全然のってくれないんだよこの人まじすごいよってぶっちゃけちゃう最後の語り手アルキビヤデスがもうすごいなあ笑 古典の自由さが好きよ

モーリスで天王星人がゲイとされる所以、
Hedwig And The Angry Inchの大好きな曲(The Origin of Love)のモチーフとなった神話?等、
元ネタが読めて嬉しかった。
ゲイ作品(だけではないだろうが)に多大なる影響を与えている偉大な哲学書。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 教養作品
感想投稿日 : 2016年3月2日
読了日 : 2016年3月2日
本棚登録日 : 2016年3月1日

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